《脱!育児ストレス》支援カウンセラーの野原あゆみです。
8月に入り、全国で暑さが広がっていますね~。この時期はお子さんへの熱中症などの対策も必要になりますよね。
お子さんだけでなく、お母さんも熱中症対策は必要ですね。
水分と塩分をしっかりと摂って、熱中症にならず楽しい夏を過ごしていきたいですね。
さて、ちょっと話は変わりますが、あなたにひとつご質問があります。
どんな質問かというと、それは、
“お子さんに頭ごなしに怒ってしまい寝顔を見ながら罪悪感で泣いたことはありませんか?”
というものです。
どうですか?質問の内容に当てはまるでしょうか?
子育てママさんはけっこう罪悪感にさいなまされ、お子さんの寝顔を見ながら泣いている人がけっこう多いんですね。
怒っているときは頭に血が上っているので落ち着いて考えることができないものです。ですが、ふと落ち着いたときに罪悪感が湧き上がってしまい、
「あんなこと言わなくても良かった・・・」
「小さいとはいえ傷つけてしまったのでは・・・」
などなど、いろんなことが頭のなかを駆け回り、悲しさや後悔などが止まらなくなり、ついつい寝顔に対して謝ってしまう。。。ということが起きるんですね。
それがどんどん積み重なってくると苦しくなってきますし、どうしていいか?わからなくなってしまいますね。
でもやっぱり、お子さんに対して声をつい荒げてしまう、頭ごなしに怒ってしまうことが止められない・・・いったいなぜ?そのようなことが起こるのでしょうか?
なぜ頭ごなしに怒ることをくり返してしまうのか?
お子さんの寝顔を見ながら「もう、あんなに怒るのはやめよう・・・」と強く思ったのにも関わらず、お子さんに対して同じ怒りかたをくり返してしまう・・・なぜか同じ過ちをくり返してしまい、もうウンザリしているかもしれませんね。
実は、同じことをくり返してしまうのにはキチンとした心理学的な理由があるんです。
細かなところは後ほどお話しますが、大きなところでは「両親からの影響が大きい」と言えます。
両親といっても、どちらかというと母親からの影響が大きいんですね。母親の言動、態度、仕草、物腰、姿勢、など、言語的なところはもちろんですが、身に見えない非言語的なところからも小さな子どもはいろいろと取り込みます。
そして、取り込んでいくなかには「親の怒りかた、叱りかた」ということも取り込んでしまうんですね。取り込んでしまうのは、ある意味「呪い」と言っても良いかもしれません。
その怒りかた、叱りかたが自分の無意識のなかで見本となってしまい、知らないうちに見本通りの態度、言動をしてしまう、ということが起こってしまいます。
知らず知らず小さなころに親の言動や態度などがインストールされ、それを見本として自分がその通りに行動してしまうというのは、ある意味怖いことですよね。
頭ごなしに怒ってしまうママに共通する4つの取り込みパターン
上記でお話した親からの取り込みもそうですが、それ以外のところからも取り込むことがあります。
ここではどのようなところから取り込んでしまい、後々子育てにおいてそれがどのように自分の苦しさにつながってしまうのか?詳しく説明をしていきましょう。
■親戚や遠縁の者からの呪い
両親から取り込むのはもちろんですが、場合によっては近い親戚やあまり会わない遠縁の人たちから取り込むことがあります。
その場合は親のときとほとんど同じなのですが、たとえば良く怒る人だったり細かく注意してくる人だったり頭ごなしにキツイことを言ってくる人だったりと、そのパターンを取り込んでしまい大人になったとき、ほぼそっくりそのままお子さんに対して出してしまう、ということが起こるんですね。
自分の本心ではなく意思ではなく、自分が小さい頃に体験したことがベースとなり子育て時のコミュニケーションの基礎になっています。
■先生や指導者からの取り込み呪い
保育園、幼稚園、学校の先生や指導者など、それぞれに子供や生徒に対してのコミュニケーションがあります。
先生や指導者も学校側の求めること、そして自分の考えなどを織り交ぜて生徒にコミュニケーションをとりますので、ときには厳しいときもありますし頭ごなしに見えるときもあるでしょう。
そういった先生や指導者のコミュニケーションを取り込んでしまい、実際に子どもと接するときにコミュニケーションの基礎として知らずに使っている場合があるんですよね。
無意識で取り込んでいるので、ある意味やっかいですね。
■マンガや本、映画、ドラマなどからの呪い
人から直接取り込むだけでなく、実は本や映画などの媒体を通して取り込んでしまうこともあるんですね。
影響を取り込むのはある程度大人になってからも起こり得るので、本や映画などを見てとても衝撃を受けた場合は、そのまま自分のなかの無意識に入り子育てのときにそれが発動されることもあります。
例えばですが、虐待を連想させるような本や映画、ドラマを見たり、同じく厳しい親に育てられてきた半生を描いたもの、親と対立し苦しい状況のなかで生き延びた物語など、様々なものが取り込まれる可能性があります。
マンガや本、映画、ドラマなどは気軽に見やすいので自分のなかに入りやすいという傾向があります。
■両親からの呪い
これはもっともポピュラーであり、子育てママさんが子育てでおこなうコミュニケーションのほとんどは両親からきていると言えるんですね。
親というのはしつけや教育という名目のもと、子どもが小さいときにいろいろなことやあらゆることを言い聞かせ、行動させ、良い大人になるように導いていきます。
ですが、なかにはそういったしつけや教育でも理にかなっていないことを強制したり、親のプライドや立場、見栄、夢、願望などからねじ曲がったことを子どもに強制してしまうことがあります。
親の夢や願望、プライドや立場というのは基本小さな子どもには関係ありません。
ですが、強く何度も親からの圧力があったり「あなたのため」というような言葉を言われ続けると、子どもはそしなければいけないと強く感じ、自分の気持ちを抑えて親の期待に応えようとするんですね。
結果、小さな頃のそのような経験からほぼ無意識で、
「子育てとは親の意見を押し付けるものだ」
「親の期待や夢に向けてすすむのが子どもの姿だ」
というように感じ、その通りに自分の子どもに押し付けようとしてしまうんですね。
小さな子どもにとって親の存在というのは絶対的なものですし、言うことを聞かず見捨てられてしまうと生きていくことができず、小さな子どもにとっては死活問題です。
4つのなかでも親からの取り込みが1番強力であり、ある意味呪いのようなものかもしれませんね。
取り入れた呪いはどう解除していけばよ良いのか?
ここまで4つのパターン、そのまま子育てに影響を与えてしまう取り込みをお話してきましたね。
では、もしこういった自分が小さい頃に取り込んだパターン、影響についてどのように解除していけばいいのでしょうか?
解除する方法としては、
“影響を受けた存在に対し、自分は本当はどうしたかったか?伝える”
というやり方があるんですね。
もしあなたが影響を受けたのが両親であれば、両親のイメージに対し本当に言いたかったこと、話したかったこと、伝えたかったことなどを制限なく伝えていく、というものです。
ですが、これは実際のカウンセリングの技法ですので、自分ひとりではなかなかうまくいきませんが。。。。
もし、あなたがいまお子さんを頭ごなしに怒ってしまい、罪悪感でさいなまされているのであれば、それを解除するのに確実な方法はカウンセラーの専門的なカウンセリングを受けることです。
私、野原あゆみはそういうことで悩んでいる子育てママさんに専門的なカウンセリングを提供しています。
いまの現状から解放され、自分のなかで整理ができ、スッキリと楽な子育てをしていきませんか?
まとめ
自分が小さい頃に受けた影響が自分のなかに取り込まれ、それがいまの子育てに反映しているなんて、ちょっと驚きましたか?
今回は4つの取り込みと解除についてお話をしましたが、これ以外にも人は小さな頃に様々なものを取り込んでおり、それがいま大人になった自分に影響を及ぼしていることは少なくありません。
子育てのこともそうですが、いまあなたが悩んでいることの裏側には、多くの取り込みが影響している可能性が大いにあります。
そんなとき道筋をたて、いらないものを手放し、適切な方向に導いていくのがカウンセリングというものなんですよね。
子育てについて、もしくは自分のなかの問題に対して、一度棚卸の意味でカウンセリングをおススメします。
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